スタッドレスタイヤとは、自動車が積雪路や凍結路などを走行するために開発されたスノータイヤの一種。
従来のスパイクタイヤと比べ、スパイク(スタッド)のないタイヤであることから、スタッド「レス」と呼ばれるようになりました。
日本で主流だったスパイクタイヤは、それまでのスノータイヤに金属製のスパイクピンを埋め込んだもので、積雪のない道での使用はアスファルトを削り、道路を傷め、粉塵を発生させるという問題点がありました。
交通量の多い都市では、この粉塵が身体の疾病や気管支喘息を悪化させるなどの健康被害が起こりました。
そこで、日本に導入されたのがスタッドレスタイヤでした。
これからの季節、車の運転を日常的にされる方には必須アイテムですよね。
年に数ヶ月しか使用することのないスタッドレスタイヤですが、タイヤの寿命はご存知ですか?
「まだ大丈夫だろう」という安易な気持ちが、大事故に繋がります。
基本的な知識を知っておく必要がありますね。スタッドレスタイヤの寿命についてお話します。
目次
スタッドレスタイヤの寿命
基本的に寿命(交換時期)というのは定められていません。もちろん、そのようなルールや法の決まりもないんですね。
スタッドレスタイヤは、厳しい寒さの中で雪や氷に食い込むよう特殊配合された柔らかいゴムを使用しています。
結果、時間がたつとこのゴムが硬化していき、性能自体が大幅に落ちてしまうんですね。
このことから、多くのメーカーは2年〜3年で交換するのがベストだと推奨しています。
使用年数以外の部分で、ポイントとなるのは走行距離や使用目的です。
新品時タイヤの溝はメーカーや種類によりますがおよそ10mm程度あります。
その溝が使っていくと減っていくんですね。タイヤの正面ではなく、少し角度をかえたところからチェックをしてみてください。あまりにも磨り減っていたなら、交換必須です。
走行状況にもよりますが、15000kmほど走行していくと磨り減りが気になってくるかと思います。
さらに、溝の減り方にも注目です片側だけが異常に減ってしまう状況も考えられます。
その際は、シーズンごとにタイヤをローテーションして付け替えや方向の入れ替えを行うと長持ちさせることが出来ます。
[ad#ad-1]スタッドレスタイヤの保管方法
一年中スタッドレスタイヤで走行するわけにはいきません。
もちろんオフシーズンには保管が必要になりますよね。
適切な保管方法をご紹介します。
保管方法で一番重要なのは、スタッドレスタイヤの特徴である柔らかい性質のゴムを硬化させないことです。
まずは、泥や油脂など付着した異物を綺麗に水洗いし、水気を残さないように完璧に拭き取ります。
そして、直射日光が当たらない、温度変化がなるべく少なく通気性の良いところで保管をすることが大切です。タイヤラック等を用いて立てかけておくといいですね。
ゴムの劣化は、ひび割れが分かりやすい症状です。
適切な保管方法でも、タイヤの状態によっては早めに交換をしてくださいね。
[ad#ad-1]スタッドレスタイヤを使うことで燃費に影響するか
そして最後に燃費についてお話しします。
皆さん、車を買い替える際もそうですが「燃費」気になりますよね?
一般的に、スタッドレスタイヤは通常の夏タイヤと比べて燃費は悪いと言われています。
雪道や凍結した路面を走るのに特化して製造されているタイヤは、長距離を効率よく走るためのタイヤとは根本的に目的が違います。
さらに、使用ゴムの柔らかさも理由にあげられます。
極寒地での走行、グリップ力が落ちることのないように特殊配合されたゴムが使われています。
このゴムの柔らかさが、アスファルト上でも転がる力に対しての抵抗力が大きく、路面への密着度も高いことなどから、燃費に影響を及ぼしているんですね。
低燃費タイヤが主流になってきている今、スタッドレスタイヤに関しては同じサイズの夏タイヤと比べてもやや重くなっています。
雪面や氷面にしっかりと食い込むよう溝が深くタイヤも厚みがあるのです。
ゴムの柔らかさを維持するため、タイヤ自体が重くなってしまうという説が濃厚ですね。
この重さが、燃費には悪い影響が出てしまいます。
各メーカー側も、燃費性能の優れたスタッドレスタイヤを開発していますが、いずれにせよ夏タイヤに比べるとはやり劣ってしまいますね。
しかし、安全性には変えられないところだと思います。
降雪シーズンのドライブ、皆さん安全運転でいきましょう!
おわりに
余談です。
著者は、ペーパードライバー!ゴールド免許所持者です。
車の運転とはなかなか縁がなく、長い年月がたちました。
5年に1度の免許更新ですら、悩んでしまうレベルです・・・。
お金もかかるし、時間もかかる。しかし、身分証明書としては最強なんですよね。
きっと、この悩みを抱えながら次ぎも更新するのだと思います(笑)
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