可愛がって大切にしてきたペットでも、いつか別れの時がやってきます。
飼い主としては考えたくない事ですが、犬や猫の寿命が伸びているとはいえ、私達人間よりも長いということは無いのです。
老衰、病気、事故など原因はそれぞれ違っても、いつか必ずその日はやってきます。
もしもの時に納得するお見送りが出来るように、家族とどんなお別れの仕方が良いか、どうしたら一番満足できるお別れができるのか、家族みんなで話し合っておきましょう。
葬り方の知識があれば、急なお別れでもうろたえることも少なく、ペットに寄り添うことができるでしょう。
目次
多様化してきたペットの葬送
現在、ペットの葬祭事業を営む会社がとても増えています。
それだけ需要があるということですが、ペットの葬儀スタイルも人間と同じように式を行い、墓地や墓石、祭壇までも受ける飼い主もいます。
年々多様化しているペットの葬送も、生きている時に十分可愛がって医療にもお金を掛けたので、亡くなったら他の犬猫と一緒に合祀しよう。
そのほうがさみしくないと考える人もいれば、ずっと家族として愛してきたペットを手元に置いておきたいから、自宅に遺骨を安置したいという人など、考え方はそれぞれです。
自治体によって異なりますが、通常の火葬場(人間)の片隅に動物用の火葬場を設けているところもあり一番安価に火葬することが出来ますが、合祀となり遺骨を戻すことが出来ない為、ペットの遺体を預けたらそのまままとめて火葬されます。
ペット葬祭業者にもいろいろで、全国的に大手流通業界が参入しペット葬祭を展開しているところもあれば、地域密着でペット用品店が葬祭部を作ったりと、どの業者が良いか迷ってしまいます。
- 個別火葬をするかしないか
- 火葬業者に持ち込むか訪問してもらうか
- 火葬後に遺骨を合祀するかしてもらうか
- 個別火葬で遺骨拾いを飼い主が行うか業者にお願いするか
- 骨壺の大きさやその他の葬祭用品はどうするか
- 墓地や墓石はどうするか
葬祭業者にすれば儲けどころですが、人の葬祭と同じようにペットや家族の気持ちに寄り添い、飼い主の希望を汲んで誠実に執り行ってほしいものです。
[ad#ad-1]弱きに付け込む悪徳葬祭業者
ペットブームが続き、ペットの葬送への需要も増していく一方で、トラブルも増え続けています。
大事なペットを無くした悲しみは、人と同じように苦しく辛いものです。
そんな心が弱くなっている飼い主に、付け込む悪徳業者のトラブルが多発しています。
2010年にペットの遺体を引き取って火葬し遺骨を飼い主に届ける業者が、実際には火葬せず埼玉県の山中に100頭もの犬や猫を遺棄していたペット葬祭業者が逮捕される事件が起こりました。
「訪問火葬」では、自宅の身近で移動火葬車を使って個別に火葬する移動火葬業者が増えていますが、高額の料金を請求したり、自宅から移動して火葬すると言いながら実際には個別火葬せずに別の動物の遺骨を渡すといった悪質ぶりも報告されています。
訪問火葬業者に法的な規制はないので、誰でも開業できることから悪徳業者が後を絶たないのが現状です。
大切なペットの最後を納得のいくお別れをする為には、悲しみの中であっても信頼できる業者を選ぶ目を持ちましょう。
[ad#ad-1]代表的な葬送の方法は?
大好きなペットといつまでも一緒にいたいと考える飼い主は多いことでしょう。
生きているうちにたくさんの医療費を使ったし、充分納得のいく最後だったから、火葬や葬送にお金を掛ける必要は無い、動物は土に埋めるのが本来の葬り方だという人もいます。
ちゃんとお別れの時間を取って火葬し、遺骨は自宅でしばらく安置しておきたいと考える飼い主も多いのが現状です。
自宅の庭に埋めるにしても、遺骨を見えるところに安置していつも話し掛けるのも、ペットへの愛情からくる場合がほとんどです。
供養の仕方に形式はありません。供養は心です。
飼い主自身、家族みんなが納得してお別れできる葬送が一番なのです。
さて、ペットの火葬には大きく分けて2つの方法があります。
【合同火葬】
- 同じ時期に亡くなった他のペットと一緒に火葬する方法です。
- 複数の遺骨が混じり合う為、火葬立会い、お骨を拾う、遺骨を持ち返ることが出来ません。
- 遺骨処理方法は、自治体や業者によって異なり、合祀されるのが一般的です。
- 火葬料金は、他の方法に比べて安いのが特徴です。
【個別火葬】
- 火葬場や移動火葬車で単独で火葬する方法です。
- 立会い、お骨拾い、遺骨の引き取りが出来ます。
- 希望で遺骨を引き取らずにお墓や納骨堂に納めることも出来ます。
- 合同火葬よりも料金は高くなり、納骨には別途料金が掛かります。
- 業者によっては、火葬前に遺毛(体毛を切って手元に残す)を取ってくれる所もあります。
ペット仲間や近隣でペット葬祭を利用した人などから業者や葬送の情報を得たり、ペット葬祭業者をネット検索し口コミ投稿を読んで参考にしたり、同じプランでも料金を比較してみましょう。
また、掛かりつけ医である獣医に「評判の良い葬祭業者を知りませんか?」と聞いてみるのも良い方法です。
大切な大好きなペットとのお別れは悲しいものです。
だからこそ、自分の納得できる葬送が一番なのです。
飼い主が満足する葬送が行えたことで、亡くなった悲しみがペットへの感謝の気持ち「一緒に居てくれてありがとう」に変わっていきます。
姿は見えなくてもいつもココに居るペットに、話かける自分に満足しペットに感謝しましょう。
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