着物が若者の間で人気!着物女子が増えているのはどうして?

京都の町を歩いていると舞妓さんや芸者さんの姿に美しい、キレイと感嘆して立ち止まることがありますね。

このように仕事として着物を着ている人もいますが、一般的に着物を着る機会は少なくなっています。

七五三、成人式、卒業式、結婚式にお葬式などの冠婚葬祭が主になって、普段着物を着て街に出ることはほとんど無くなってしまいました。

ところが、最近若い人達の間で着物を着ることが流行っているようなのです。

昭和初期から大正ロマンを感じさせる柄に、ハンドメイドの小物や髪飾りを使って、普段の生活に着物を楽しむ若者が増えています。

「昔」が新しい!着物トレンド

現在50代以降の女性の中で、一度も袖を通していない着物がタンスに眠っているという方いませんか。そういう私もその一人ですが。

結婚する時に一通りの着物を新調し嫁入り道具に加えましたが、実際に必要になるのは案外少なく着る機会もどんどん減ってきました。

一度も着ていない着物、このままでは勿体無いのですが高価なものなので、簡単に処分も出来ません。

もしも、娘が着てくれたらうれしいのですが、昔の色柄は敬遠されそうでなかなか言いだし辛いものです。

ところが、娘の方から「昔の着物ない?」といってきたのです。

驚いて一緒に着物を広げると、ニコニコしながらしかめっ面をしながら、着ても良いかと尋ねます。どれでも好きな時に着ても良いと了承すると、今週末のサークル活動に着ていくと言います。

深い藍色に小花が散りばめられた小紋の着物に、二連パールのネックレス、ピアス、ハンドメイドのレース柄のバッグを持って出かけました。

母親世代からすれば「勘弁してほしい」と目を背けたい着こなしですが、良く見ると娘によく似合っています。

着物はこうでなければいけないという固定観念は、どんどん着る機会を無くします。昔の鮮やかな色や大胆な柄を取り入れて、今のファッションを加えることで新しい着物スタイルに生まれ変わるのです。

レンタルからリサイクル着物購入へ

洋服に比べて着物はとても高価で、着る為に必要になる小物類を含めると数も金額もかなり大きくなってしまいます。

成人式に振袖一式購入するとなれば安価なものでも50万円以上は掛かります。

それ程のお金を掛けても結婚してしまえば振袖を着るのはタブーですから、購入しても着る機会が少ないのが現状です。

そこで多くの方がレンタルを利用しますが、それでも20~30万円以上になります。

成人式は振袖でなければいけないのではなく、自分スタイルの着物選びをすれば、誰とも違う自分になることが出来ます。

ネットリサイクルショップや、着物のリサイクル販売店を探してみると思っても見ない代物に出会うことがあります。

また、母や叔母世代の振袖があれば貸してもらったり、譲ってもらう事も出来ます。

大正、昭和時代の古い着物は良い生地で長く着られるように仕立ててあるので、仕立て直ししたり専門店で洗ってもらえばキレイに生まれ変わります。

レンタルは、写真の前撮りと成人式当日だけのものですが、購入したり先代のものを使えば自分だけのスタイルを楽しむことが出来、成人式だけでなく卒業式や結婚式、また結婚後は袖を切って使うことも出来ます。

親は子供の為に購入したり、レンタルで新しいものを着せたいと思いますが、着物に興味があるならば、自分の手で探し出してみるのも楽しいのではないでしょうか。

最近は安く借りられるレンタルもありますので、一度試してみるのも良いと思いますよ。

「着物女子」が増えている理由

普段から着物を着るといっても一番多いのが浴衣でしょう。

夏祭りや花火大会などで、カップルの浴衣姿を見るとほほえましくなります。

浴衣の襟元から見えるアップにした髪の遅れ毛や襟足は、女性の色っぽさを感じます。浴衣の胸元が広がってチラッと見える男性の胸板がセクシーだと思ってしまいます。

夏の浴衣は涼しげで、男女の中を近づける効果もあるのでしょうね。

さて、着物美人を見つけたら「和服っていいなあ~」「着物を着こなせたら素敵だな」と思いませんか。

若者に着物が流行っているのは、アニメやファッション誌などの影響もありますが、安く購入できるアンティーク着物やリサイクル着物店が多くなっている事にあります。

洋服を選ぶ感覚で、着物を探し自分スタイルに着こなしリメイクすることで和洋折衷のファッションを楽しんでいるのです。

また、伝統的な着物を楽しむ人も増えていて、着付け教室に通い自分で着物を着る、髪をアレンジし小物も合わせて、和の伝統を日常生活に取り入れようとする動きもあります。

着慣れない着物を気楽に楽しむには、日常的に着て慣れることが一番です。

普段のカジュアルスタイルやスタイリッシュな仕事スタイルとは違う、楚々とした和装で街に出掛けることで、気分転換になり違う自分になったような高揚感を味わうことが出来ます。

注目される「着物女子」

普段の洋服から着物に変えるだけで、注目度はアップします。

着物は体型をカバーする

コンプレックスだったウエストや太い足、胸などを隠してくれるのが着物です。

筒形になっている着物はウエストにくびれがあると、補正しなければキレイに着ることが出来ません。寸胴体形が一番綺麗に楽に着ることができるのです。

襟元からのうなじが色っぽい

男性の視線は、後ろ姿の襟足に釘付けになります。うなじのおくれ髪、あいた襟元からのぞく首筋がゾクッとするほど色っぽく感じます。

着物スタイルの髪型はアップがベストですね。

歩き方が淑やかになってかわいい

着物の裾を気にして歩く姿は、洋服やカジュアルスタイルの半分ほどの歩幅で、内股でゆっくり歩くのがより綺麗に見えます。

慣れない着物姿でヨチヨチ歩くようすは、つい男性も手を貸したくなるでしょうね。

普段とのギャップに魅力倍増!

普段はカジュアルスタイルが多い人ほど、着物を着るとそのギャップが大きくなって魅力的な女性をアピールすることが出来ます。

カジュアルな人は正統派着物スタイルに、普段スーツやワンピースなどを着ている人は、レトロ着物をカジュアルスタイルに。普段とかけ離れたスタイルにすることで、隠れた魅力を引きだすことが出来ます。

さてさて、皆さん、普段着なれないタンスに眠った着物を出して、秋の美術館巡りや買い物に出掛けてみてはいかがですか。

きっと、普段と違う自分にウキウキして楽しくなることでしょう。

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