「当社の志望理由は?」この質問は面接で聞かれない事はまずありません。
それほど面接では定番中の質問であり必須事項と言っていいでしょう。
では、この質問に対する対応を見ていきましょう。
目次
マニュアル的な答え方はNG!
学生の就活においては、よくこんな風に答えようみたいな感じでマニュアル集が載っている就活本やネット情報があります。あながち狙いは間違ってはいませんが、いくら何でもそのまま使ってしまえばありきたりな答えとなってしまいます。
出版物という性格上、同じ本を手にした学生は同様の回答をする可能性も高く、企業側の面接官も数多くの面接をこなしてきていますので、同様の回答をしている学生は選考対象から外される可能性は高いと言えます。
一次面接ともなりますと、大人数をふるいにかける方法としてオリジナリティーの高い印象に残る回答は次の選考候補に残して、同様のマニュアル的な回答は選考外とすることはよく行われています。
とにかく自分自身の言葉で!
その会社を志望した理由は一つには決められません。あなたにはあなたの観点から見たその会社の素晴らしいところがあったはずです。それを自分自身の言葉で熱く語るのです。
間違っても「貴社の将来性」だとか「業界でイニシアチブを取っているから」などの消極的な理由は使わないでくださいね。
でもその二つの例もあなたの言葉に変えたなら使えない事もありません。
例えば「貴社の将来性」であれば、
「今現在は業界内ではトップグループに差を付けられていますが、創業してから数年の勢いは世間の需要に受け入れられている証拠だと思っています。私も是非とも業界トップグループの仲間入りに自分の力を活かせたら、と思い志望致しました。」
「業界でイニシアチブ」ならば、
「現状のポジションに満足する気はありません。是非とも業界トップを目指し、誰も太刀打ちできないくらいの存在となってイニシアチブを握れるような会社にしたいと思い、応募致しました」などのように、自分自身がこの会社に入ってこういう事をやりたいんだ、という熱意をアピールできるか、という事に尽きてくるのです。
相手に伝わるように
志望理由に定型文は必要ありません。恰好を付ける必要もありません。とにかくあなたの気持ちがストレートに相手に伝わるような文言を考えましょう。勿論、付け焼刃ではいけません。その会社の特徴や商品などを熟知したうえで発言できるようにしてください。
さらに言えば、入社後にあなたがどのような仕事をしたいのか、これを語れないようでは入社の意思が本当にあるのか不信感を与える可能性もあり、数社受けていて他社と天秤に掛けられているとのマイナスな印象を与えかねません。
この会社に入社するんだ!という意気込みを語る事
入社後にやってもらいたい仕事は、会社側からするとほぼ決まっています。
その仕事をする人材が社内にいなかったり、不足していることから求人募集をしているのです。
多くの会社は利益を上げるためにも非生産部門(総務や経理)よりも生産部門(営業や企画開発)を多く採用するのは火を見るよりも明らかです。その期待に応えられる人材であることをアピールすることが面接を成功させる重要なポイントです。
「私はこの会社に入ったら、現場の最前線に出てバリバリ仕事するんだ!」このような意気込みを自分の言葉で伝えたならば大丈夫です。それでほぼこの面接に臨んだ目的は果たせたといえるでしょう。あとは会社側の反応次第です。
会社の指示に従いますという受け身の回答はNG
反対に、せっかく面接の場にまでこぎつけたのに平気でNGワードを言ってしまう人もいます。
「特にやりたいことはありません。会社側の言いつけに従います。」なんていう事を言ったりするような人はいないとは思いますが、このような受け身の回答は転職面接においてはNGです。
営業部門なら営業部門で働いて人よりも多い成果を挙げて会社の利益に貢献し、自分自身の評価を挙げるのが企業戦士に求められているものです。
入社するまではお客様のような扱いを受けるかも分かりませんが、入社して半年も経てばもうあなたの事を半人前扱いのままにはしてくれません。最低限、自分の給料分ぐらいは稼いでこないとあなたの居場所はなくなってしまいます。
会社側は転職者であるあなたには当然ながらその辺の発想を持っていると思っています。あなたはその期待に反することのないよう働かなければなりません。
ですから、この会社に入ってどんな仕事をしたいですか?と質問されたら、待ってましたとばかりにあなたがその会社にどうやって貢献できるのかを、熱く語ってください。今すぐできることでなくて将来のイメージでも熱意が伝われば大丈夫です。
目標を明確に
今の状況に不満があって新たに就職活動をしているのですから、新卒時と同じ感覚で臨むと相手側にもその雰囲気は伝わりますし、経験者採用の募集となると、自分がどういう仕事ができるのか、どういう仕事ができるようになりたいのか、そして会社にどう貢献できるのか、どう貢献していきたいのかを答えられないとマイナスイメージを与えるに他なりません。
あなた転職者です。一度、何らかの理由で退職しているか、しようとしているのです。だからこそ、会社側もあなた自身に問題があって転職するのか、環境の問題によるものなのかは気にしています。
あなたのスキルや目標を明確にして、入社してどういう仕事をしたいのかを率直に伝えられるように準備しましょう。