猫が仰向けに寝るのはなぜ?

動物は、人間のように言葉を話したり顔の表情が露骨に変化したりする訳では有りませんよね。

それ故に、何を考えているのかなど解りにくいものです。

動物の中でも、我が儘で中々懐かないと言われる猫も、よく観察してみると飼い主に対して愛情表現をしています。この愛情表現の行動パターンをボディランゲージと言います。

このボディランゲージを理解する事によって、その猫が貴方の事をどう思っているのかが解るようになります。

飼っている猫が何を考え、何を訴えているのかを知る事が出来たら今まで以上に、飼い猫との距離が縮まりより一層、可愛く思えるのではないでしょうか。

例えば、猫が見知らぬ人や他の猫に遭遇した場合、瞬きをせずにじっと相手を見つめます。

逆に、その猫が貴方を見て、じっと凝視せずにゆっくりと瞬きをしたとします。貴方を見てゆっくりと瞬きをするのは、満足と愛情の現れだと言います。

このように、猫の仕草1つでその猫が今、何を考えて貴方の事をどう思っているのかが解ると、猫との距離がグッと近づきますよね。

では、猫が仰向けになって寝転び、手招きをする仕草をしたらどう思っているのか解りますか。用心深いと言われる猫が、仰向けに寝るのは何故でしょう。

猫が仰向けで、おいでおいでと手招きしていたら

猫がゴロンと仰向けに寝転んで、前足で手招きしているような仕草をした時の猫の気持ちは、二つの理由が考えられます。

1つめは、遊びへのお誘いです。

2匹の猫がリラックスした状態で、こうした仕草を見せている場合手招きをしている方の猫が、獲物役をやるから、仕留めるつもりでかかってきなよ、という感じで遊びに誘っていると考えられます。

誘われたもう1匹の猫が、誘いに乗ればレスリングとも言えるようなじゃれ合いの始まりです。この光景は、数匹の猫を飼っている方はよく見られるのではないでしょうか。

また、人間に対して遊び目的での手招きをしたら、それはかまって欲しい、遊んで欲しいというオネダリと考えられます。

遊んで欲しいとオネダリする仕草は、猫ファンの方にはたまらない行動ですよね。

2つめの理由は、先ほどの誘いとは逆の意味で威嚇を意味していると考えられています。

猫が強い恐怖や危機感に駆られて、この姿勢をとった時は近づくと危ないぞ、という感じで相手を牽制する意味になります。

この威嚇に気付かずに近づいてしまうと、必殺技とも言える猫キックをされてしまうこともあります。この猫キックとは、前足で相手を抱え込み後ろ足で素早く蹴るという猫ならではの技?ですね。

猫の寝転びが、遊び目的なのか威嚇なのかを判断する際の基準は耳と瞳孔である程度判断できます。

猫の耳が横に寝て悪魔の角のような形になっている時や瞳孔が細くなっている時は攻撃する前兆で、威嚇をしていると考えられるので近づかないように注意してください。

猫が大の字で無防備に寝ていたら

猫が貴方の前で仰向けに寝転ぶ、又は、お腹を見せて寝る場合、それはその猫が貴方を信頼し、好意的な感情を持っている証拠です。猫にとってお腹を相手に見せるというのは、弱点でも有るお腹を晒しているという意味と同じ事です。

つまり、弱点であるお腹を無防備に晒している訳ですから、貴方に対して警戒をしていない、信頼している、という意味になります。無防備でスヤスヤ寝ている、人間の乳幼児と一緒ですね。

何の不信感も抱かず、寝ている姿は人間も動物も同じという事なのでしょう。

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