お正月飾りのひとつである門松。
しめ飾りと違って、飾ってある家って少なくありませんか?
あの大きさから、飾りにくいっていうのもあるかもしれませんね。
今は、靴箱の上などに飾れるくらいの、ミニ門松というのもいうのもあるようですが、どちらにしろ、飾るには困るというご家庭もあるかと思います。
ところで門松って、どんな意味があるんでしょうね?
正月飾りなのだから、何かしら意味はあると思うのですが……。
目次
門松の意味と由来
簡単に言うと、年神様の依り代であり、迎える準備ができている目印が門松です。
その昔、平安貴族が好んだ行事の一つに、小松引きというものがありました。
その行事で持ち帰った「子の日の松」を長寿を祈るために好んで使用したのが原点です。
現在でも関西の旧家では、白い和紙で包み赤金水引を掛けた、「根引きの松」と呼ばれる根の付いたままの小松が飾られているそうです。
それが、現在のように竹と一緒に飾られるようになったのは室町以降なのだそうです。
今は竹の先が斜めに切られていますよね?
このようになったのは江戸時代以降で、徳川家康が関わっているとか。
「木のこずえには神が宿る」と、昔から考えられてきました。
その中でも、松は「祀る」に繋がるとされ、中国ではその昔、不老長寿や、生命力、繁栄の象徴とされてきました。
ゆえに、門松の主役は、竹ではなく松なのです。
しかし、「氏神様が松の葉で目を突かれた」などの民話や伝承が残る地域では、松は飾らないようにしているようです。
[ad#ad-1]門松を飾る期間は?
昔はすす払いをした後、年神様を迎える準備をした後に飾っていたそうですが、現在では大掃除をした後でなおかつクリスマスが終わる25日以降の年末に飾るのが一般的です。
ただし、29日と31日は避けなければなりません。
29日は「二重に苦しむ」となって縁起が悪いほか、末に9がつくので、“苦を待つ”から転じて“苦松”となり、松を飾るにはふさわしくないとされているそうです。
31日は、「一夜飾り」といって、年末に短時間しか飾らないのは神様に失礼だと言われています。
片付けるのは、1月7日が多いようです。
ですが、地域によっては、1月15日の小正月に片付けるところもあるようですから、近所の方に聞いてみた方がいいかと思います。
また、片付け終わった門松は、左義長、もしくはどんど焼きと呼ばれる神社の行事で炊き上げていただくのが一般的です。
[ad#ad-1]手作りする方法
用意するものは、竹6本、飾り用松、土台となる入れ物2個、土台に巻くこも、縄、そして土台の中に入れて竹などを安定させるための砂や土などです。
竹をまとめる際には、針金などでまとめてもいいようです。
笹の葉や梅などを飾ると豪華になりますよ。
詳しくは、下記の動画を参考にどうぞ。
この他にも、さまざまな作り方がありますので、他の作り方を探すのもいいかと思います。
おわりに
飾る場所があるお宅は、しめ飾りと一緒に飾ってみてはどうでしょうか?
ご家族で一緒になって作るのも楽しいかと思いますよ。
もしかしたら、「お父さんすごーい!」なんて、お子さんに尊敬されるかも?