かまくらと聞いて思いつくおまつりのひとつに、秋田県横手市のかまくらがあるかと思います。
「あがってたんせー」なんて言葉と共に、子供たちが甘酒を配ったりするんですよね。
イベントの一つとして、カップルかまくらとか、なんかおもしろい入り口のかまくらもあるとかなんとか。
横手かまくらの歴史やかまくらを作る際のコツなど、ちょっと気になったので調べてみました。
目次
かまくらの歴史
かまくらとは、秋田県や新潟県など、日本の降雪地域に伝わる小正月の伝統行事です。
雪で作った家の中に祭壇を設け、水神様を祀ります。
この家のことも、行事と同じくかまくらと呼ばれます。
横手のかまくらは、約400年の歴史があると言われています。
その昔、武家の住んでいる内町では、旧暦1月14日の夜、四角い雪の壁を作り、その中にしめ縄や門松などを入れ、餅やお神酒を備えてから燃やし、災難を除いて、子供が無事に成長するようにと祈る左義長が行われていました。
一方、商人の住んでいる外町では、旧暦1月15日の夜、町内の井戸の側に雪穴を作って水神様を祀り、良い水に恵まれるようにと祈ったそうです。
この時、外町では水神様を祀っていましたが、内町では鎌倉大明神を祀っていたようです。
また、当時の子供達の遊びの中に、積もった雪に穴を開けて、その中に入って遊ぶというものがあり、それらが合わさって、今のような水神様を祀るかまくらとなったそうです。
かまくらの中が暖かいのは何故?
かまくらの材料である雪は、中に空気を含んでいて、断熱作用があり、また、雪の壁によって、外からの冷たい空気が防がれるため、中が暖かく感じるそうです。
また、かまくらの中で火鉢を使ったりした場合、その熱が断熱効果によって外に漏れにくいからというのもあるかもしれません。
とはいえ、暖かいと溶けてしまう雪が溶けないということは、溶ける前に冷やされ固まっているということなので、内側でも壁付近は0度前後でしょうし、外気温はそれよりももっと低いので、その温度差もかまくらの中が暖かく感じる要因なのではないかと思います。
[ad#ad-1]作り方のコツ
ただ雪を盛って表面を整えるのではなく、踏み固めながら圧雪をするのがポイントです。
特に外周はしっかりと圧雪します。
また、壁の厚さは強度を保つようにしましょう。
直径3.5m高さ3mほどに対して厚さ70㎝くらいが目安です。
圧雪が甘かったり、強度を保てないような壁の厚さでは、崩れる危険があります。
詳しい作り方は、動画を参考にしてみてください。
おわりに
大きいかまくらは、しっかり作りこまないと危ないですが、ろうそくを灯せる程度のサイズなら、砂遊びに使うようなバケツに雪を詰め込んでひっくり返し、出てきた雪にちょこっと穴を掘るだけで簡単にできますよ。
ろうそくを灯すなら、火の用心はしっかりとしてくださいね。
大きいかまくらも、たくさんの雪が積もったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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