お正月に飾る門松、なぜ飾るのでしょう。
門松の由来や飾り方、飾る時期や片付ける時期、知っているようで知らずに飾っている方も多いのではないでしょうか。
実は私も、恥ずかしながら意味や時期など知らずに飾っていました。
近所の方が飾り始めたので、じゃあうちもそろそろ・・・のような感じで毎年、飾っていました。
実際、意味を知ってみると神様に失礼な事をしていたな、と感じます。
目次
門松は、歳神様の安息所
門松は、今では正月の飾りもののように思われている方が多いと思います。
ですが、門松は歳神様(としがみさま)の依代(よりしろ)と言われ、歳神様が宿る安息所であり、宿る場所と考えられているそうです。
また、神霊が下界に降りてくる際の目印とも考えられているそうです。
この歳神様とは、別名をお正月さま、若年さま、歳徳神などとも呼ばれ、お正月に家々に迎えられる神の事を言います。
昔は白髪の福相の老人だと考えられてたそうです。
今でも若者が白髪の老人に扮して大晦日の夜、家々をまわって子供達を訪れ、お年玉として餅を与える風習の残っている地方もあるそうです。
歳神様は一般的に、年棚(としだな)とか恵方棚(えほうだな)を新しく作って祭ります。
神前には、神酒や鏡餅、白米、かち栗、干柿、昆布、するめ、海老などを供え、歳神様に対する感謝の気持ちを現します。
そして門松も別名、松飾り、飾り松、立て松などとも呼ばれ、お正月に家の門前に立てるのが一般的です。
主に丈の高い、太い竹や小さい松などが使用されています。
[ad#ad-1]12月13~12月28日を目安に飾りましょう
門松とはご存知の通り、お正月の神様様を迎える飾り付けです。
お正月前に家の入口(門や玄関など)に飾るものです。
飾る日にちは、大掃除(煤払い)が終わって歳神様を迎える準備が出来た頃に飾っていたと言われています。
昔の煤払いは、12月13日に行われていたと言われていますので13日以降なら、いつ飾っても良いようです。
現代では、クリスマスが終わった後に大掃除をされる片が多く25日~28日頃迄に飾るのが一般的になっています。
ただし29日は語呂合わせでも解るように、二重苦・苦・苦待つ、と言った意味が有り、縁起が悪いので避けるのが一般的になっています。
また31日は一夜飾りと言って神様をお迎えするのに一日だけでは誠意が足りず失礼になるとされ、29日同様に飾らないようにしている方が多いようです。
[ad#ad-1]門松を片付ける日にちは、一般的に七草
門松を飾ってから、片付けるまでの期間を松の内と言います。
一般的には、歳神様を迎えて役目を終えた門松は、七草の七草粥を食べた後に外すという考え方が多いようです。
つまり、7日の日に外すという事ですね。
ただ、地方によっては4日や6日、小正月の15日に外すといったように様々な考えや風習が有りますので、神社などで確認してみると良いかも知れませんね。
[ad#ad-1]正式な門松の飾り方とは
門松の飾り方は、その地方によって違うようです。
関東では、丈の高い太い竹に松を添えたりするのが一般的ですし、関西の方では松の枝や小さな若松を用いたりしています。
昔は、榊(さかき)、栗、柳なども用いられていました。
今でも地方によっては、栃、杉、楢、葛、椿、朴などを飾るところも有るようです。
松は昔から常に緑であり、おめでたい木とされていて鎌倉時代以後になって松に竹を加えて門松とされるようになったと言われています。
正式な門松は、竹を三本束ねて回りに松をあしらい、むしろで包んで荒縄で三ヶ所を七五三(下から七、五、三巻と、筋目を見せる)に結び雄松、雌松と対に立てます。
最近では、正式な飾り方をする家庭は少なくなり代わりに白紙を巻いた根松や、松の小枝などを門柱やドアの脇の柱に付けたり門松の写真を印刷したものを、玄関ドアの両脇の柱に貼りつけたものなどが見うけられます。
私個人の考えですが、門松の写真をコピーしたもので神様がいらしてくれるのか、疑問に思うところですね。
やはり、新しい年の始まりにお迎えする神様はきちんとした方法で、お迎えして一年を無事に過ごせるように祈願した方が、気持ち的にも良いものなのではないでしょうか。