国民病とも言われている花粉症ですが、花粉症の症状が風邪とよく似ているため、初めは花粉症だと気づかなかった方が多いのではないでしょうか。
ですが、くしゃみや鼻水など、一つ一つの症状を見ると特徴がそれぞれ異なっています。
それぞれの違いを知っておくことで、症状に適した対処ができ、症状の悪化を防ぐことができると思います。
今回は、花粉症なのか風邪なのか判断に迷っている方に、その症状の見分け方や対処のしかたについて説明します。
目次
花粉症と風邪の見分け方
花粉症と風邪は、症状は似ていますが、全て同じ症状ではありません。
花粉症と風邪を見分けるポイントは以下のようになります。
風邪薬でも花粉症の症状は抑えられるのか
風邪の原因はウィルスによる感染が原因で、花粉症はスギやヒノキ等の花粉によるアレルギーが原因になります。
風邪だと思って、風邪の総合薬を飲んでも、花粉症の症状は改善しないことの方が多いですが、改善することもあります。
前述のとおり花粉症はアレルギー、風邪はウィルスが原因で起こるので、風邪薬を飲んでも花粉症に対する効果は薄いと言えます。
このような場合、風邪薬ではなく、アレルギー症状を抑える薬に変えると効果がでる場合があります。
また、鼻かぜ用の風邪薬は、花粉症の症状を抑える効果があるとされています。
風邪と花粉症の主な症状である鼻水、鼻づまりは、鼻の粘膜に炎症をおこしている「鼻炎」の状態です。
鼻かぜ用の風邪薬は、鼻炎を抑える効果があり、花粉症の症状でも効く場合が多いです。
花粉症か風邪か判断できなく、花粉症の薬と風邪薬を併用される方がいます。
これらは、抗ヒスタミン薬や血管収縮薬が含まれていることが多く、併用すると副作用を生じることがあるので避けた方が良いです。
花粉症と風邪を併発する場合もありますが、どちらかの症状が出た場合は、できるだけ早めに病院(耳鼻咽喉科・内科・アレルギー科)へ行き医師の診断を受けることをおすすめします。
花粉症の症状を緩和する方法
花粉症で体力が弱まり、免疫力が低下することで風邪を引きやすくなります。
とにかく、部屋を清潔にして身体を温め、よく食べて水分補給も十分行うようにして下さい。
お仕事は無理しないようにして、睡眠不足にならないことです。
花粉症の場合、同じような生活や食生活をしていても、症状の出る方もいれば出てない方もいます。
花粉症は体のアンバランスが一部の器官に現れた結果ですので、体のバランスの崩れたところを「漢方」によって改善する方法もあります。
葛根湯加川芎辛夷的(カッコントウカセンキュウシンイ)、小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョトウ)等があります。
また、免疫力を高めて花粉症の症状を緩和する働きがある乳酸菌を摂取する方も増えています。
健康食品として優秀なヨーグルトで体質改善を図ってみて下さい。