今年の母の日は5月8日(日)です。
日頃の母の苦労に対して感謝を表す日です。
日本やアメリカでは、5月の第2日曜日に祝いますが、世界各国、様々な日にお祝いをしています。
母の日にはプレゼントを贈って感謝の気持ちを表しますが、最近ではメッセージギフトやマッサージ器、装飾品等が人気のようです。
しかし、定番プレゼントはカーネーションです。
今回は、白や赤ではなく、青紫色のカーネーション「ムーンダスト」について説明します。
目次
母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?
母の日にカーネーションを贈るきっかけになったのは、アメリカ人少女アンナ・ジャービスです。
亡き母のために白いカーネーションを配ったことから、母の日にカーネーションを贈る習慣ができました(1900年初頭)。
この当時は、母親が健在な人は赤いカーネーション、母親が故人である人は白いカーネーションを胸に飾っていました。
日本に母の日が伝わった当時(1930年代)は、白と赤を区別して贈っていました。
しかし、母がいる子といない子を区別することへの配慮もあり、今では赤いカーネーションを贈ることが一般化しています。
母の日のフラワーアレンジメントは、カーネーション+パラやガーベラ等、同系色でそろえた華やかなものが人気のようです。
ムーンダストとは?
ムーンダストは、日本のサントリーフラワーズとオーストラリアの企業が共同開発により、遺伝子組換え技術により誕生した、世界で初めての青紫色のカーネーションです。
本来、カーネーションには青色色素が存在していませんが、他の品種から青色色素の遺伝子を採取し、カーネーションの遺伝子に組み込むことに成功して生まれました。
世界で始めてバイオテクノロジーを用いた開発に成功した、大変、貴重なカーネーションです。
1997年からムーンダストとして販売されていますが、当初は有名生花店や結婚式、特別なイベントで使われ、一般には目にすることはほとんどありませんでした。
2005年には全国に初めて販売され、現在では比較的入手しやすくなっていますが、一般的な生花店ではあまり扱われていません。
2004年には、青いバラと共にグッドデザイン賞金賞を受賞しています。
[ad#ad-1]母の日に、なぜムーンダストが喜ばれるのか
世界で初めての青紫色のカーネーション・ムーンダストの花言葉は、「永遠の幸福」です。
ムーンダストという名前には、「月のようにやわらかな包容力のある花に」との思いが込められています。
月の光のように華麗な花びらが永遠の幸福をもたらすようにと、大切なお母さんのお祝いに送る方が増えています。
誰よりも大切な存在であるお母さんに、幸せの花を贈りたい、そして、月の光のような上品なブルーの特別なカーネーションは、慈しみに満ちたお母さんにぴったりだと思います。
ムーンダストは花持ちが良いのが特徴です。
水を好み、3~4週間はきれいに咲いています。
置く場所は、多少気温の低い、外の半日陰が良いです。
ムーンダストはどこで手に入るか
ムーンダストは、販売元であるサントリーフラワーズが管理している契約農場で栽培して、切り花だけが販売されています。
今のところ、ガーデニング向けの苗や花鉢は販売されていません。
価格は、アレンジメントで3,000円~販売されていますが、人気の商品で出荷数が少なく、単価はまだ高いのが現状です。
全国のムーンダスト取扱店は、以下のアドレスになります。
http://www.moondust.co.jp/shop/
とても人気のお花ですので品切れの場合があります。
購入する場合は、必ず確認して下さい。
また、インターネットを利用すれば、通信販売で手に入れることもできます。おすすめは楽天ランキング上位のこちらです。
送料が無料なのも嬉しいですね。
ムーンダストはサントリーだからできた
サントリーは、アルコール類や清涼飲料水の製造・販売を行う会社ですが、ムーンダストなどの園芸品種の開発や美術館経営等、夢のある別業務にも乗り出しています。
利益とは縁の遠い文化事業等は株主が最も嫌うところです。
しかし、サントリーは株式を上場しておらず、株主に口出しされずに、経営者の自由な意思で経営をすることができます。
ムーンダストはサントリーという会社が関わったからこそ、この世に誕生した花だと思います。
ムーンダストは先日終了した「第92回全日本水泳選手権競技大会」の会場装飾と、メダリストの選手に贈られるビクトリーブーケに使われていました。
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