日本人は一度就職すると間違ったかなと思っていてもそのまま長く勤める人が多いですが、今の会社に入ったことが間違ったと思っているなら転職してもいいんです。
例えば、残業ばかりで全然帰れないとか、残業しても残業代がつけられないとか、ブラック企業と言われる企業が存在するのは事実なんです。自分が勤めている会社がおかしいのではと疑問を持ったのなら、他社の情報収集をする意味でも転職活動してみるのはおすすめです。
ただし転職の際にはよく考えないと結局また間違えたところに就職してしまう可能性があります。最悪、前の会社の方がよかったとなっても戻れる保証はありません。
では、失敗しない転職をするにはどうしたらいいのでしょうか。
目次
転職支援サービスを利用する
転職先を探す時、転職情報サイトで情報を探すだけではなく、最近では転職支援サービスの利用も一般的になっています。
転職支援サービスとは、転職したい利用者に対して専任の転職エージェントがついて転職のサポートをしてくれるサービスです。
転職エージェントは求人情報の提示だけでなく、模擬面接をしてくれたり、履歴書や職務経歴書の添削、面接のポイントを教えてくれたり、面接の日程調整、時には面接に同行してくれることもある、頼りになる存在です。
中には今の会社に残った方が将来的にはいいとか、転職するならもう少し経験を積んでからの方がいいと思いとどまらせてくれることもあります。
今の仕事をしながら転職活動をしなければならない人にとっては必須のサービスだと思います。
基本的には無料で利用できますが、ほんとうに無料で良いのかと思う人もいるでしょう。
ではなぜ転職エージェントは無料で利用できるのか、また彼らはどこから報酬を得ているのでしょうか。
転職者の紹介成功により報酬を得ている
転職エージェントがどこから報酬を得ているのかというと、求人を出している企業からになります。
一般的な転職エージェントの仕組みは、転職エージェントに求人を出す会社が獣神情報を提供し、欲しい人材の特徴を伝えます。その情報を元に転職エージェントはマッチする能力や経験を持つ求職者に声をかけます。
そして面接などを行い、見事就職に成功した場合に、求人を出していた企業から就職した人間の年収の30%などの額を、成功報酬として受け取るのです。人材と会社をつなげてミスマッチを無くすことで、高い報酬を得ているのです。
時には成功報酬が足かせになることも
一方で、この成功報酬によって選考が不利になることもあります。求人を出す企業からすれば、一番人件費をかけずに人材を採用できる手段は自社サイト経由です。しかしそれでは情報の拡散力、露出がないので、求人サイトやエージェントに依頼をするのです。
求人サイトは掲載料がかかりますが、それは数十万円程度ということが多く、そこから多数の人材の応募を集められるのがメリットです。ただし求める人材とのマッチ率が低いのがデメリットになっています。
最終選考でエージェント経由の人材と、求人サイト経由の人材が競った時、エージェント経由の人材に決定するとそこで100万円以上の費用が発生します。しかし求人サイト経由ならばすでに掲載料は支払っているので、それ以上の費用は発生しません。
同程度の能力と判断したならば、求人サイト経由の人材のほうが有利になることもあります。
最近では有料の転職エージェントも
転職エージェントは基本的にすべてのサービスが無料になっていますが、最近では有料の転職エージェントサービスも生まれてきています。
高収入、ハイクラス人材の紹介に特化し、きめ細やかなサービスを提供するための費用となっています。また有料サービスを利用しても良い会社に転職したい、という上昇志向の強い人材を採用するため、有料にすることである意味「ふるい」にかけているのです。
有料の方がいいとは限りませんが、無料サービスでは出会えない求人があると思います。最初の数ヶ月は無料で使えるようになっていますので、試しに利用してみてはいかがでしょうか。
転職する前に出戻り制度がないか確認する
私は、出戻りで1度転職で辞めた会社に再度転職で中途入社してきた人を何人か見たことがあります。
会社の立場からすれば社内の仕事の仕方も知っていて、そこで働いた経験もあり、戻るということは他社と比べてその会社の方がよいと思っているので辞めにくいだろうと考えられる人が採用できるわけですから積極的に出戻り採用をしてもいいんじゃないかと思います。
以前、テレビで紹介されていた、とある会社は出戻り制度を作っていて、退職から3年以内であれば戻ってきてもよしとしていました。他社で経験を積んで戻ってくることでその経験を自社で活かして欲しいという制度のようです。
こういった制度があると転職する際も、新しい職場が合わなければ戻ればいいのですから転職するにも気が楽ですよね。制度化されていれば出戻ってきた場合に周りの社員にも理解されやすいでしょうから、昔と同じような関係で仕事に戻れるのではと思います。
しかしながら現状では制度のある会社の方が少ないでしょう。
さいごに
私が初めて転職したのは2006年のことです。この時は同期の中でも最初に辞めることになりましたし、周りからも結構反対されましたがこの10年ちょっとの間に転職は大分当たり前のことになったと思います。
転職することがよくないことと思っている方がいればそれは誤解です。
会社のために尽くしたところで会社は自分には何もしてくれませんから、今の会社に入ったことが間違いだと感じているなら転職してもいいんです。いろいろな可能性を自分で諦めないでください。