大企業や歴史のある中小企業はやはり安定性があるために、転職先として人気があります。
一方で歴史が浅いベンチャー企業もその可能性を見込んで転職したいという人もおり、決して来干されている存在ではありません。
では転職先としてベンチャー企業を選んだ時のメリット、デメリットを整理してみましょう。
目次
ベンチャー企業を選ぶメリット
ベンチャー企業は歴史も浅く、経営者は30代、時には20代であることも多いです。
普通の会社では取締役などになれるには50代以上というケースも多いですが、ベンチャー企業ならば30代で管理職や部長どころか、取締役というケースも非常に多いです。高い給料が最初から欲しい、権限を持って大きな仕事をしてみたいという人には、大変向いていると言えるでしょう。
社内組織にとらわれる必要が無いのでやりたいことがある人向け、またスマホアプリ開発やITサービスといった近年出てきた業種に多いのも特徴と言えます。
ベンチャー企業のデメリット
ベンチャー企業のデメリットは良くも悪くも組織がしっかりと構築されていないことです。
社長となっている人間に社長としてふさわしい素質がない、一つビジネスを当てて一気に拡大した企業にありがちな現象です。
ベンチャー企業で圧倒的に力を持っているのは、創業者や創業メンバーです。仕事はトップダウンで振られることも多いですし、新規採用メンバーとの間に溝が生まれることもあります。
働き方に関しても、自分たちは就業規則も未整備な中でがむしゃらにやって結果を出した場合、新人にもそのままの働き方を要求し、結果ブラックと言われる環境になってしまうこともあります。フランクさがそのまま、なあなあな働き方になることも多いといえるでしょう。
良いベンチャー企業を探すには
できるだけ長く働き続けられるベンチャー企業を探すポイントとしては、きちんと採用サイトなどで人員を募集している、人事部があるといった点です。
人を採用するのにもお金がかかることを理解していれば、人材がすぐ辞めていくような環境が、会社にとって大きな無駄であることを理解しています。ここ数年で入社した人達がすぐに辞めたりせず、在籍し続けているかもできれば確認しておきたいです。
自分たちだけの力でなんとかしてきたようなベンチャー上がりの会社は間接部門を軽視しがちですが、間接部門があるからこそ組織として、他社にも認められるのである、ということをわかっている会社こそが伸びていき、残っていくベンチャー企業なのです。面接でいきなり取締役や社長が出てくるような会社は、できるだけ避けたほうが良いでしょう。