秋冬に活躍するトレンチコート。
そもそも第一次世界大戦の時代に、イギリス軍のために作られた防寒性の高い防水の軍用コートが始まりです。そんなトレンチコートが1930年代ごろからファッションアイテムとして日本で普及しはじめました。
首、肩、背中、腰とそれぞれ軍事用の役割のあるパーツがデザインされているのが特徴です。
ファッショアイテムとして普及してからは、よりスタイリッシュさが追求され、機能的なパーツは外されていることも多いですね。
しかし、腰のベルトだけは健在です。
そしてこのベルトがキーポイントとなるのです。
トレンチコートの着こなしを大きく左右する、ベルトの結び方。
みなさん意識されたことありますか?
おしゃれな結び方を覚えておくと、1着のトレンチコートでもガラリと印象がかわります。
いくつかご紹介していきますので、是非参考にしてみてください。
目次
メンズのトレンチコートのベルトの結び方
通し
バックル使ったシンプルな結び。
ベルトをバックルに通し、ベルトの先をウエスト部分に通して出来上がりです。
特に難しいことはありませんね。
シンプルで、綺麗なスタイルが出来上がります。
片結び
バックルを下に交差させ、バックル側を下に、そして剣先が上側になるよう一度結びます。
バックル側を輪っかにします。
剣先を輪の上からぐるっと巻きつけ、輪の中に通します。
輪の奥から剣先を通し、片方の手で引っ張りだすと、結び目が出来て完成です。
女性に多くみられる片リボン結びの、男性版です。
バックル側をやや短めにすると、バランス良く仕上がります。
ネクタイ結び
剣先を長めに取り、上にバッテンを作ります。
バックル側を軸に、剣先側を回し、一回転したら剣先を隙間に通します。
剣先を手前の隙間にいれ、ネクタイの要領で絞り上げて整えたら完成。
この結び方は、前でも後ろでも使えます。ネクタイの結び方と基本的には同じなので、みなさん手馴れているのではないでしょうか。
ちょっと時間がないときには、オススメですね。
ループ通し
バックル側を下にしてベルトでバッテンを作ります。
剣先を上に回すよう結び、バックル側についているループに剣先を通して完成。
基本的には後ろですが、前結びにも使えます。ややベルトが短くなるのでバランスを取るのに注意が必要ですね。
バック方結び
剣先を長くとり、上にしてバッテンを作ります。
剣先でベルトを束ねるように後ろからと通して前に持ってきます。
剣先を折り曲げて、輪の中に入れます。
左右から引っ張り絞ると、出来上がり。
ぎゅっと引き締めるのがポイントですね。
ワンテール
ベルトを裏返しにし、剣先を通し一番奥のホールで一度留めます。
バックルをベルトの一番右端まで移動させます。
ウエストベルトを束ねるイメージで、剣先を下から上へ通します。
剣先をバックルの隣にできた輪に通します。
最後に、ギュッと縛り上げて完成です。
この結びかたは、ベルトに結びぐせがつきにくいので、ほどいたあとの見た目も綺麗です。
メンズ用トレンチコートの着こなし術。ベルトの結び方をいくつかご紹介しました。
おわりに
いかがでしたか?
前、後ろ、サイドなど・・・本当に色々な結び方がありますね。
複数の結び方を知っておくと、着ていく場に合わせた楽しみ方ができると思います。
1着で見た目に変化をつけられるので、楽しみながら長く愛用できるのではないでしょうか。
後ろで結ぶスタイルは、前のボタンを開けて羽織るだけでも素敵ですね!
余談です。
トレンチコートは、ステンカラーコートやキルティングコートなどと並ぶ人気ビジネスアウターの一つです。
スーツに合う上品さがうけているようですね。
そういえば、あまり奇抜なデザインやカラーが少ないですよね。
ベージュや黒、紺の生地を使っている印象があります。
秋冬は就職活動や受験のシーズンでもあります。
また、冠婚葬祭など厳粛な場でのアウターにお困りの際は、トレンチコートがオススメです。同時に結婚式などにも使えるので、幅広いシーンで愛用できますよね。