アツアツのごはんに梅干しは最高のおかずです。
一粒一粒、家族の健康のために愛情のこもった梅干しは絶品です。
作る人によって微妙に味が違う梅干しですが、自分の味を模索して落ち着けるのに3年はかかると言われています。
自分の好みに調整できるのでいくらでも工夫して美味しくできるということです。
それが自家製の魅力です。今回は美味しい梅干しの漬け方と梅干しの豆知識等を紹介します。
目次
梅を漬け始める時期と漬ける期間
梅干しは、6月中旬頃からつけ始めると、梅を干す土用の頃(7月下旬頃)にはいい塩梅になります。
梅は3週間~1ヶ月程梅酢に漬け込んでから天日干しにかけます。
地域性もありますが、梅干しをつけるのにベストなのが6月中旬です。
梅干しの漬け方
美味しい梅干しの漬け方は次のようになります。
1. 黄色くなった完熟梅を丁寧に水で洗い、水気をしっかり拭き取る。へた部分を竹串や楊枝等で取り除く。そのまま、水の中に1時間ほどつけてアク抜きをする。その後ザルにあけて水を切り、乾かす。
2. 材料は、梅干し2kg、焼酎200cc、粗塩360g。漬物用の容器は焼酎で消毒する。
漬物用の容器がない方には梅びんがおすすめです。
3. 容器の底に均等に塩を振る。梅を入れ、塩を振る。この時、上段になるにつれて塩を増やすのがコツ。
4. 上まで重ねたら、焼酎をかけ最後の塩を振る。最後の塩は、必ず梅の表面を覆うように振る。(表面が出ているとカビの原因になります)
5. 殺菌済みの蓋を用意し、重し(4~5kg)をのせる。これで第1段階の塩漬けが完了。
6. 3日ほどすると梅酢が器に上がってくるので、重しを半分(2~3 kg)にして、梅酢を上下混ぜ合わせ濃度を均等にする。このまま、3週間~1ヶ月程度梅酢に漬け込み、天気の良い日を選び、梅を取り出して天日干しする。
梅を干す時の注意点
- 風通しの良い場所に干し、風で乾かすことを心がける。
- 基本的に太陽の光に直接当てるが、日差しが強すぎる時は、半日陰で干す。
- 梅同士がくっつき過ぎないよう適度に間隔を空ける。
7. 晴天なら、大粒2日、中粒1日半を目安に裏返す。後は、1~2日満遍なく干し上げる。あとは、冷暗所で保存する。
梅干しの賞味期限は
梅干しの賞味期限は、塩分濃度、保管状態、添加物の有無で変わってきます。
昔ながらの塩だけで漬けた梅干し(塩分20%)は、常温で保存しても何年も保存しておけます。
むしろ、長い年月熟成させるほど味がまろやかで美味しくなります。
現代の梅干しは調味梅といって、はちみつや旨味成分が入っていたり、減塩タイプのものもあり、大体3ヶ月から6ヶ月くらいに設定されているものが多いようです。
塩分18%のすっぱい梅は常温・冷暗所で保存できますが、塩分10%の減塩タイプは、必ず冷蔵庫での保管が必要です。
最近では、防災備蓄の非常食用に保存梅と言って、3年以上保存がきくものが商品化されています。
良い梅干しとは
良い梅干しのポイント
- 表面がほどよくしまり、ふっくらとして外観が美しい
- 皮は薄くて破れにくい
- 種が小さく、肉質がきめ細かい
- 香が良く、塩味と酸味が調和している
梅干し豆知識
梅干しの豆知識を紹介します。
中国から伝わってきた梅干し
いろいろな説がありますが、中国から伝わってきた説が有力です。
梅干しとしてではなく、熱さまし、咳止め、吐き止めの薬として伝わってきました。
一般家庭で梅干しが食べられるようになったのは江戸時代からです。
1日1個の梅干しで体の調子がバッチリ
梅干しには、クエン酸、食物繊維、カリウム、ナトリウム等の栄養が含まれています。
これらの栄養素には、疲労回復作用、殺菌作用、肥満防止、排便促進、筋肉の働きを促進、消化液の分泌促進等、素晴らしい効果があります。
梅の値段と出回る時期(2012年・長野県)
- 小梅・・1キロ280円くらい、6月上旬。
- 中梅・・1キロ300円くらい、6月上旬。
- 豊後・・1キロ800円くらい、6月下旬。
- 南高梅・・1キロ700円くらい、6月下旬。
- 紫蘇・・1束200円前後、6月中旬。