転職先として選ぶのであれば、ブラック企業よりもホワイト企業がいい!
殆どの人がそういった思いを抱いて転職活動に臨むのではないでしょうか。でもなかなかホワイト企業というものは外から見てもわかりにくいものです。
一般的にホワイト企業とは残業が少ない、年収が高い、福利厚生が充実しているなどの社員を大事にしている企業のことです。
ホワイト企業に入るためには、高学歴と言われる大学から新卒で入社しないと難しい、特に業界的にホワイトと言われるような会社はなかなか中途では入りづらいと言われることもあります。
しかし、いろいろな業界内でもホワイト企業と呼ばれるような会社はいくつもあるはずです。
ここではホワイト企業の見抜き方を幾つかお伝えします。
目次
社員の平均年齢と平均勤続年数を確認する
まず一番わかりやすく手当になるのが、社員の平均年齢と勤続年数の長さです。
まずは社員の平均年齢が新卒と定年退職の中間地点である40代前半となっているような企業は、いろいろな年齢の社員が在籍していることがわかってくるので、常に新しい人材を採用する余裕のある企業と言えます。社員数があまりに少ない企業には当てはまらないこともあります。
次に勤続年数ですが、ブラック企業と呼ばれるような会社は、人をどんどん採用し、辞めていくことをある程度織り込んで採用活動を行っているので社員の平均勤続年数が非常に短いのです。
このように社員の平均年齢が40代前半で、平均勤続年数が長い企業は、業績もよく、人を大事にしていることが多いのです。長く働き続けたいと社員に思われる会社であるということの証左にもなります。社員の平均年齢や平均勤続年数は多くの会社が企業情報として掲載しているので、必ずチェックするようにしましょう。
休みが取れているか確認する
また労働環境として、休日を社員にしっかりと与えているかどうかは非常に重要になります。
転職の募集要項に何日年間休日を設定しているかは必ずチェックをするようにしましょう。完全週休2日制は、1週間で2日の休日を与えるということですが、週休2日制の場合は月の中で1週間だけ、2日の休日を与えるという名目でも表記が可能になります。
また定時が何時間であるのか、残業の平均時間が何時間なのか、繁忙期がどれくらいあり、ちゃんと残業代が支給されているのかなど、労働環境については自分で確認し、エージェントを利用していたら、エージェント経由でも確認をするようにしましょう。
ただ、エージェント経由では本当の状況は確認できないかもしれません。そんな時は別の手もあります。
社員のSNSなどを探してみる
最近ではSNSによる個人での情報発信が非常に活発になっています。
もし転職を狙っている、もしくは面接を受けた会社があれば、その会社をキーワードにしてSNSで検索をしてみると良いでしょう。
ツイッターなどではあまり社名を明かしている人はいませんが、フェイスブックは個人が本名で利用することが前提なので、現在働いている社名まで公開している人が多くいます。
そういった人たちの行動を見て、土日にしっかり休めているか、普段はどれくらいまで仕事をしているのか、家族と過ごす時間は確保できているのかなど、なんとなくの休日や仕事のアフターの時間の様子を把握することができます。
休日の企業活動がほとんど書かれていないような会社でなければ、休みはしっかり取れていると言えそうです。
夜間、その会社に電話をかけてみる
ホワイト企業は社員を守るために、一定の時間で対外からの受付を休止する会社が多いです。
会社の代表番号、もし分かったら自分の希望する部署の番号などに、夜電話をかけてみましょう。「本日の営業は終了しました」という旨のメッセージが流れたら、その会社は夜間の問い合わせを受け付けていないということが分かり、深夜残業を行う可能性は低いといえます。
常に顧客の意見を受けていたら、身体がいくつあっても足りない、そのようなときもあるでしょう。電話を一定時間で区切ってくれるのであれば、残業も発生しにくくなります。
その会社の消灯状態をチェックする
電通で22時までに消灯をする、という取り決めが社員の自殺を受けて設けられたように、一番はっきりと分かるのが、その会社が何時まで部屋の明かりをつけているかです。
22時、23時と毎日のようにあかりがつていれば、おそらく誰かが残業しているということであり、残業が常態化している会社であるとも言えそうです。
ホワイト企業では、一時的に帰りが遅くなることがあっても、常に深夜残業ということはありません。20時ぐらいで完全に消灯している会社ならば、安心して働けるでしょう。
給与だけではなく、業界の傾向を確認する
また平均年収や給与だけを見て、「この会社は非常に給料の高い良い会社だ」と判断するのは早計です。
給与は残業代込みというケースもあり、「30時間までの残業代を含めた額面金額です」といった場合は30時間はまず残業をしなくてはいけない上に、残業代もそれを超えないと出ないので、実質の給料は労働時間のわりに低かったりします。
多忙な業界で年収が高くても、非常に労働時間が長くプライベートはほとんどないということもあります。
何を重視するかは人によって異なりますが、ホワイト企業を見抜く方法を知ったうえで転職先を決めましょう。